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つかこうへい正伝 1968-1982
長谷川康夫 著

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これは「つかこうへい正伝」にふさわしい書物です。
僕らが接することのできた「つかこうへい」がそのまま本の中にいました。
つかこうへいは1968年から最期まで「つかこうへい」だったと確信できて嬉しかったし、随所でいろんなことが思い出されて涙が出てきました。
つかこうへいという人の近くにいた人たちにも、「そうだったなぁ」と皆が納得すると思いますが、その当時観客だった方々も「あの芝居はこんな作り方だったんだ」と納得され感心されることと思います。
東京の音楽系の仕事をしている友人が、大学に行って初めて見たのが、田中邦衛の芝居で、「もう凄かった」の一言だったと、未だにその記憶が鮮明に思い出されると言います。それだけ強烈だったということが想像できます。
1989年以降、僕はたまたま仕事に関わったので、つかさんから「オイ、今から福岡に行くから久し振りに飲もうゼェ」と電話がかかってくるかもしれないと今も待っている自分がいます。僕もこの本に登場する菅野重郎さんと同じく、自分から一度も電話をしたことがありません。突然電話がかかり「明太子送ってくれ」「明日ゴルフするから湯布院に来い」「今から飲むゾォ」というこちらの都合は一切構わない連絡。しかし一度も断ったことはありませんし、全て喜んでやってました。
いろんなことが思い出されますが、それらを含んで「オススメの本です」ということです。3000円は高くない。今は、つかこうへい作・演出の芝居は見ることはできませんが、3公演以上見たような「たっぷり感」満載の正伝です。