「小劇場が制作機能を持ち、良質な作品を制作・発信する。」 そんな想いから「甘棠館Show劇場」は、貸しホール運営のみならず、2023年6月にモリエールの「スカパンの悪巧み」を博多弁で公演。8月には、江戸時代から328年続いている「八兵衛地蔵尊消防まつり」の由来を芝居にした「絆~八兵衛地蔵のお話」を制作し大盛況で幕を降す事が出来ました。更に、2024年は戦後80年を前に、沖縄と福岡を結んだ「平和を願う」作品の制作。作・演出は、韓国のアーティストと共同制作、韓国での作品発表など、活動の場を広げている中嶋さと。出演は芸歴40年劇団ショーマンシップ座長の仲谷一志、沖縄の多くの人の心をつかむタレント活動も行っているモコ(アイモコ)。二人の個性を活かし中嶋が書き下ろす渾身の作品「OVER~79歳、ある少女達の未来図~」を福岡・沖縄で上演し、これまでの3作品は全て満席で上演。 そして、2025年は・・・・ タレント・モデル・芸人さんたちも活発に演劇公演を重ねている現在、『演劇』を軸足にして、これまで活動してきた『福岡の演劇人』で良質な喜劇を制作『THE 演劇』を企画します。
≪あらすじ≫
11月、大八食産という会社の社員らで結成された登山部のメンバーが山にやってくる。健康づくりを目的に39歳以上で構成された面々は息も絶え絶えに頂上に到着。ところがホッと一息ついたところで天候が急転。突然季節外れの爆弾低気圧が襲来、視界不良になり山小屋から出られなくなる。雪の装備もなく途方に暮れるメンバーや登山客。寒さや空腹で意識朦朧とした中、メンバーの妄想や過去が去来し、これはもしや死ぬ前に見る走馬灯なのではないか?いやまだ死にたくない!と大混乱。不惑を過ぎてなお人生に迷い続ける彼らに希望の光は射すのだろうか、果たして無事に下山できるのだろうか、その行く末は人生の終着点なのだろうか。人生の頂にいるオーバーフォーティーな面々が「これまで」と「これから」を俯瞰する、山岳悲喜劇。
脚本 泊篤志 「飛ぶ劇場」代表、劇作家、演出家。北九州市出身。
1998年『生態系カズクン』で第3回劇作家協会新人戯曲賞を受賞。1999年『IRON』が第44回岸田國士戯曲賞最終選考にノミネートされる。
現在、北九州芸術劇場のローカルディレクターとして九州演劇界の底上に努めている他、美術館とコラボレーションしての作品創作、オペラの構成・演出、書道パフォーマンスの演出、「東アジア文化都市 北九州」閉幕式典の演出を手掛けるなど、活動の幅を広げている。
最近公開されたNetflixのドラマ『サンクチュアリ -聖域-』では、脚本を北九州弁に翻訳する方言指導として参加している。
演出 川口大樹
2004年、万能グローブ ガラパゴスダイナモス結成より参加。2005年3月、第0回公演「ザ・グラマーボーイズ」で自身初となる長編脚本・演出を担当。以後、劇団公演のほぼ全ての脚本・演出を担当。
作家として、2005年、有門正太郎プレゼンツ「ジョハキュー」~九州一大コラボレーション~に外部脚本提供。劇団ショーマンシップに脚本書き下ろし。2007年より、演劇フリーペーパー「THEATER VIEW FUKUOKA」にて、九州Walker、演劇コーナー内にてコラムを執筆。他に、自主制作映画の脚本なども執筆。
演出家として、劇団外でも、2006年、大野城まどかぴあ子どもミュージカルvol.10『セロ弾きのゴーシュ』、イムズパフォーミングアーツ 06 vol.4『すべての犬は天国へ行く』で、それぞれ演出助手を担当。
2007年、福岡市文化芸術振興財団主催・福岡舞台芸術シリーズ2007「遠州の葬儀屋」を演出。また、大野城まどかぴあ「夏のお芝居教室」講師も担当。2007年、Meets!2007 札幌福岡交流プロジェクトに脚本家として参加。
2009年~2012年、自作「ひとんちで騒ぐな」「ボスがイエスマン」「すごくいいバカンス」「グンナイ」で、4年連続、九州戯曲賞最終候補ノミネート。2011年より、福岡内の専門学校やタレント事務所等、外部での演技指導を担当。
福岡のモデルエージェンシー「NOIR」内に発足した劇団「ルアーノデルモーズ」でも、作・演出を担当
。
人気バンドandymoriとの対バンライブツアー「マイムマイムツアー」福岡公演の構成・脚本・演出等も担当。
「勝手に協力」
拝啓、仲谷一志さま もう知り合ってどのくらいになるでしょう。長い時間がたってしまいました。なかなかお金にならない「演劇」をいつも熱く語られるのに、まだ1度もご一緒に仕事をしておりません。劇団ショーマンシップを30年以上継続し、実質甘棠館Show劇場を持ち、本当に頭が下がる思いの中、今回の企画は直球、ストレートな「演劇」企画。何かお手伝い出来ないかと思い、勝手に協力させてもらいたいと思いますが、いかがでしょう。より、たくさんの方に劇場に足を運んでもらいたいですね。
ピクニック 管理プロデューサー 堀 英明
|